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石井寛治『経済発展と両替商金融』有斐閣、2007年
石井寛治『経済発展と両替商金融』有斐閣、2007年 2012年1月27日 この数日、先生の『経済発展と両替商金融』を読ませていただきました。 実はある雑誌に春日豊氏の大著を中心に論評をすることになっていまして、検討するうちに先生をはじめ先行の財閥研究しに目を通す必要を感じて勉強を始めて1年以上。  その中でも日本の前近代社会から明治期への移行をどう見るかを考えざるを得なくなって、先生のこの御著書に思い至った次第です。  読めば読むほど、どうもこれまでの資本主義論や資本主義論争で見失わ... ...続きを見る

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2012/01/28 08:07
川瀬憲子『「分権改革」と地方財政―住民自治と福祉社会の展望』
川瀬憲子 2011/02/05 宛先: 2011年2月5日 23:58:09 川瀬憲子 (jenkawa@ipc.shizuoka.ac.jp) この度は御高著を賜り感謝申し上げます。まずはお祝いの言葉を贈ります。ずっと以前から期待していたのでこころから嬉しく思います。今、他の仕事におわれていて読むのは遅れますので、ご容赦下さい。必ず読む予定です。なお序章と終章を読ませて頂きながら、財政の歴史的把握と現状分析の一体性を図るお考えに改めて、前回のご著書との方法的同一性を考えました。私も全く... ...続きを見る

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2011/12/23 15:59
静岡県総合研究機構「震災・原発事故後の日本とアジア」第一日:、第二日 私の認識‏
静岡県総合研究機構「震災・原発事故後の日本とアジア」第一日: 私の認識‏ 本文 以下はシンポジウム後、若干の人々との意見交換で私が述べたことです。  本日の「震災・原発事故後の日本とアジア」での有馬朗人氏の基調講演、小峰隆夫氏らのパネルディカッションを通じて感じたことは、私も一経済学徒として、必ずしも反原発を主張するまでもなく、あの福島地域を襲った社会的基盤の崩壊と未来への見通しを持てなくなった状況を踏まえて、もっともっと深く反省的に問題をとらえ返すべきだと思いました。  有... ...続きを見る

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2011/11/26 22:01
大震災を考えるために東京大学社会科学研究所『希望学』全4巻
 『希望学』シリーズをほぼ読み上げました。いつもならシリーズものも必要な個所を読むだけで終わることが多いものです。  しかし今回のもののは「これぞ一定の方法論を駆使した共同研究」であり、しかもえてして専門家の個別的専門の「深化」が意識されるのがほとんどのはずですのに、実際はそうではなく地域の人々との共同作業でもある世界だったのですね。そして研究者もそこから学び取られたことが鮮明に描かれていました。さらに今回は趣きが違っていて、「希望学」の観点の探求を深めつつ、しかもこれを単なる専門分野別地域研... ...続きを見る

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2011/11/20 00:04
静岡県中部電力浜岡原子力発電所永久停止訴訟11月14日  裁判
 11月14日(月曜日)午前中に静岡地裁浜松支部で行われた第3回の法廷で、中電側の陳述書面が提出され驚きました。  私も傍聴する機会がありましたので、この陳述書面を読みました。驚いたのは、種々の「安全」説明を施しているのは当然としても、まず第一に昨年12月段階の保安院が安全審査で合格と出しているので大丈夫という書 き方をしていることです。第二に、種々地質学や地盤工学の説明に終始しているだけで、3.11以降に明確となった審査基準の甘さの反省はもちろんありませんし、放射能の飛散による人々への日債... ...続きを見る

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2011/11/19 15:58
原発問題ー2011年7月末以降10月まで(野田内閣は何が本音か?
 以上、7月末以降続いて起きている原発問題の状況変化の推移の中から、また3月時点からの事態の推移をも考慮して、次のような論点整理をしておきたい。  第一に、そもそも国の原子力政策の根幹に何がなんでも原子力発電を日本に定着させようとする強い意志が働いてきたこと、その一部には政界や財界の中で、日本の対外プレゼンスの強化を狙った核保有志向があったといえよう。第二には、そのために原子力発電が重要不可欠であり、それとともに1950年代初頭の第五福竜丸事件を契機に澎湃として展開してきた国民の平和志向と反核... ...続きを見る

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2011/10/17 10:09
山本義隆『福島の原発事故をめぐって いくつか学び考えたこと』みすず書房、2011年
 本書は基礎物理学と科学思想の研究者である著者が、今回の原発事故を語る、その教訓から何を学び、今後の方向性を指摘する。評者は小作品ながら物事の本質を極めて鮮明に描いた作品であると思う。要するに評者もこれまで指摘してきたように、@未完成技術への依存の問題、A原発職場の労働に対する過酷な労働実態の強制、B原子力村の閉鎖性と原子力開発を、実は支配層にとって原子爆弾開発の潜在可能性の探求と裏腹の関係で、それ故にこそ「国策民営」による展開を見てきたこと、Cエネルギーの不足の可能性を示すことで、資本の外国へ... ...続きを見る

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2011/10/09 15:57
本山美彦・萱野稔人『金融危機の資本論』青土社、2008年
 本書は、2008年12月の出版で少し旧聞に属するかもしれない。ちょうどオバマ政権登場一年の時期、アメリカ金融危機の深刻化する時期であった。とはいえ2011年の時期であっても決して古びた際物として読まれるべきではなかろう。なぜならば、本書の二人は人文、社会科学の持つ歴史性を明確にし、当該期の歴史的位置づけを常に意識した手法で対論を行っているからである。その中から評者に見えてくるものは、  @そもそも経済学的に述べられてきた新自由主義や市場と国家の対決のような構図がいかに誤った認識を持つか、いず... ...続きを見る

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2011/10/09 15:45
野田佳彦内閣と原発行政
 9月2日に菅内閣のあとを受けて野田佳彦内閣が登場した。就任記者会見で首相は、原発問題に関して、今後新規設置は困難であり、現在の原発で厳しい点検により、政府として再稼働可能と考えたものについては、地元に理解を得て再稼働に踏み切りたいと表明した。9月5日に本格始動した同内閣の原発担当大臣は引き続き細野氏となり、経済産業大臣には鉢呂吉雄氏が就任。同大臣は原発について安全性が確認されれば再稼働という方針であって、これは首相と同じ認識である。来年に入ると運転停止がほぼ全炉になり、電力危機が避けられないと... ...続きを見る

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2011/10/05 23:06
大石又七『矛盾ービキニ事件、平和運動の原点』武蔵野書房
 大石又七さんのご著書『矛盾ービキニ事件、平和運動の原点』武蔵野書房、さっそく読ませていただきました。  今回はついに大石さんも各地でのお話の中から、人間の生き方、これまでの大きな人類史の中での福竜丸事件のとらえ方など実に多彩で興味の尽きない問題点を提供されたように思います。きっと編集者を泣かせたかもわかりませんが、それにしても実に豊富な知的作業を感じるものです。時に福竜丸のことが見えてこないほど遠くから問題をとらえることが重要な見方を新たに提供しているように思いました。事件後、長く日米政府等... ...続きを見る

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2011/10/05 22:56
川上武志『原発放浪記』宝島社、2011年9月23日
 本書は、原発ジプシーやや揶揄的にさえ呼称される人々の集団の一人である証言記録である。自らのこの世界に入ったことの動機、そしてそこからは容易には逃れられない、ある種の「気軽さ」と不安定就労とはいえ、それなりの比較的高額に見える賃金の状況などを余すところなく、公開している。むろん日給方式であるので、危険性をも多少は考慮され、しかも労働条件の厳しさから敬遠者を減らすためにも見かけの「高額」も必要だろうが。しかも著者は、単にこの地位に甘んじるのではなく、その労働現場の実態を、自らのホームページやブログ... ...続きを見る

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2011/09/18 16:47
石橋克彦編『原発を終わらせる』
 石橋克彦氏のこの編著は、岩波新書というコンパクトながら、福島原発事故を契機として考えるべきあらゆる課題にこたえる内容になっている。というのは以下の構成によって明らかであろう。 T福島第一原発事故 U原発の何が問題かー科学・技術的側面から V原発の何が問題かー社会的側面から W原発をどう終わらせるか  Tでは今回の事故の要因を技術者の説明と実際の避難民を訪ねての課題を簡潔に示している。Uは一般的な原発問題の科学・技術的側面を明確化している。不完全な技術としての原発、見通しなき技術、災害... ...続きを見る

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2011/09/14 21:45
小出裕章『原発のウソ』、『原発はいらない』、『放射能汚染の現実を超えて』
 小出裕章氏はあまりにも有名な「熊取6人衆」のお一人。これら諸著作で一貫しているのは、ご本人が核開発研究に希望を見出して大学の門をたたいたものの、それがいかに危険な研究であるかを若い時に知るに及んで、原発反対派の立場で、研究と広く市民にこの事実を知らせることに努めてきたということ。そのためには大学でいかなる位置に置かれようとも新年に基づく研究と教育にかかわってきたことの誇りであろう。           いわば筋金入りのその主張の鮮やかさとたしかさに感銘させられる。今、といいう時期に急に原発推進... ...続きを見る

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2011/09/14 19:21
佐藤栄佐久前福島県知事『福島原発の真実』・石橋克彦編『原発を終わらせる』を読む
 佐藤栄佐久前福島県知事の『福島原発の真実』平凡社新書は圧巻です。この知事時代に福島県は全国初の推進、反対の専門家を招いて議論を集め、原発、プルサーマルの推進に待ったをかけるシステムを作ったこと、これに対して保安院や原子力委員会などのチェック機関がいかに推進に走ってチェック機能を果たしていなかったこと、経済産業省と電力資本の一体性が明白であったかを事実資料に基づいて説明されていて、この体質がこの間の状況を明るみにしてきたことがわかります。  しかもこの知事の時代に例の前田検事がかかわって何ら立... ...続きを見る

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2011/09/13 11:06
原発タレント教授の一類型ー武田邦彦教授
 私が牧之原市で対話した露出度最高の一人、武田邦彦教授という人は、私が初にお目にかかった当日も、以前からの発言と同様の質を持った人物とお見受けしました。毀誉褒貶、状況に発言を合わせることで、泳ごうと するので、発言が多くの矛盾を重ねる結果となります。  要するに私の長文の論作でも書いておきましたし、ブログでも指摘してありますが、そもそも原発安全神話に近い技術信仰の人物で、「安全な原発は作れる」というのが彼の本来の姿勢で、ただそれに見合った安全基準 をしっかりしてこなかった国の施策に問題があ... ...続きを見る

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2011/09/11 08:16
「東日本大震災・福島原発放射能被害救済に向けて」
2011/07/08 「東日本大震災・福島原発放射能被害救済に向けて」         主催:情報公開を求める静岡県民の会 ...続きを見る

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2011/09/04 17:17
大震災と原発事故から何を学ぶかー橘川武郎氏の所論に寄せて
 橘川武郎『原子力発電をどうするか』名古屋大学出版会、2011年8月が刊行された。ここでは著者の所論を逐一紹介することは避けて、氏の基本的論調の問題を明確にしておこう。氏はまず、原発賛成か反原発の「不毛な対立軸を超えて」客観的な事実に基づく、認識を提示し、これからの方向性を見定めようと一見、正当な手法で分析する。評者のまとめによれば、要するに @ 原発はコスト効率性とCO2排出の低減を図り、地球温暖化を阻止するうえで、不可避の電源であり、これからも一定の依存を継続すべきだというのがもっとも基本... ...続きを見る

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2011/09/02 23:50
武田邦彦教授との対論
 2011年8月31日、静岡県牧之原市主催の「放射能を正しく知って、正しく対処 原子力学習会」が開催された。 第一部は武田教授の「基調講演 放射能を正しく知って正しく対処」の一時間。これは飽きさせない簡潔な説明であったが、 基本は、1.国際基準である通常の人には1ミリシーベルトと定められている国際規定を勝手に政府が3月に20マイクロシーベルトまではよいとした判断はおかしいこと、これでは子どもが一年間200日通学して毎日2度のレントゲン撮影をするに等しく、大幅な人体へのマイナス影響を与える、 ... ...続きを見る

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2011/09/01 10:13
『人間と環境への低レベル放射能の脅威』
ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス『人間と環境への低レベル放射能の脅威』(肥田舜太郎・竹之内真理訳)あけび書房、2011年6月 内部被曝の脅威から思えば、いかなる低線量と雖も放射能被曝を避けることが基本。  偶然、福島原発事故後の6月に出版されたばかりですが、ちょっと本格的な準専門書ラルフ・グロイブ、アーネスト・スターングラス『人間と環境への低レベル放射能の脅威』(肥田舜太郎・竹之内真理訳)あけび書房を読み上げました。  カナダ原子力公社研究書の医学・生物物理学主任アブラム・ペト... ...続きを見る

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2011/08/26 00:44
2011年7月29日以降の原発問題での動向ー東日本大震災から5ヶ月
7月29日以降の展開  8月11日には、東日本大震災から5ヶ月になる。種々の問題の中でもここでは、原発問題を中心に指摘しておこう。 まず特筆すべきは、8月上旬以来の東北方面の大雨で、東北電力が、水力発電設備の故障により発電能力が減少した。これに対して、原発事故後の発電能力低下を余儀なくされているはずの東京電力が、電力融通を行っていることである。なぜ可能か?それは政府による電力制限令で15%の節約を要請している結果、例年の最大供給電力量に対して東電が何と実質使用電力量が85%程度に抑えられてき... ...続きを見る

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2011/08/11 10:34

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